全てのカテゴリ
-
- ハンモックでくつろぐお庭
- 下積み時代からお世話になっている方からお庭の改修工事のご相談があり、光栄にも私に一任していただきました。<div>もともとウッドデッキがあったこちらのお宅では、白アリ被害で撤去して以来そのままになっていました。それを新たにつくり直し、今度はパーゴラもあってハンモックで読書などしてくつろげる空間にしたいのだとか。</div><div><br></div><div>そのご相談を受け、ウッドデッキでくつろぐ時に目に映る風景は大切だと考え、ブロック塀を石積みで隠し、ウッドデッキを石積みで囲うようなデザインを提案しました。</div><div>ウッドデッキ以外の所についてはメンテナンスができないからという理由で植栽はしないというのがお施主様のご意向でしたが、雑草対策も兼ね、せめて地被植物だけでもと、お子様が小さい頃に遊んでいたという砂場の縁に使われていたレンガを敷き、その間に‟ヒメイワダレソウ”を植えました。</div><div><br></div><div>また、今回の石積みでは野趣があり、素朴でどこか懐かしい、それでいて異国情緒も感じるような風景を表現できたらと思いながら積みました。そしてその上にくるウッドフェンスの塗装でも、白いペンキを塗った後にウッドデッキの下に除湿のために敷き詰めた竹炭を擦り付け、アンティーク風にする工夫を施してあります。</div><div><br></div><div>そういった私の仕事をお施主様も大変喜んでくださいました。私にとっても初めての施工や試みも多く、プレッシャーと緊張感も大きいなか、こうして無事に工事を終える事ができたのはお施主様の全面的な理解と信頼があったからこそです。ほんとに感謝しています。</div><div><br></div>
-
- ウッドフェンスのある風景
- マンションの一階にあるこちらのお宅はテラスが駐車場に面しており、アルミサッシのボーダーフェンスがありますが、間隔が広いためたまに駐車場にいる人と目が合う事を気にしておられました。<div>更に窓の外の風景として現状では無機質で殺風景に感じるということで、もっと窓の外を明るく、自分好みにしたいとの思いでウッドフェンスを希望されていました。</div><div><br></div><div>木目の美しい杉材で、無垢な感じで。などイメージはお施主様の方で具体的にもっていましたので、どう施工するかが課題となりました。というのもマンション側からは‟既存の構造物に一切加工は加えない”という条件を出されていたのです。</div><div>既存のフェンスにウッドフェンスの柱を抱き合せて固定する方法やタイル部分を隠す方法、または既存のフェンスにかかる負担や強風に対する強度や安全性など、元請であるPLANTEDさんと、時にお施主様も交えてディスカッションを重ね、その内容をお施主様にもご納得いただいたうえで作業にかかりました。</div><div><br></div><div>今回の工事ではそうした過程も含めて責任感と緊張感をも原動力にして完成と喜びに繋げられたように思えて印象的でした。</div><div>最後にお施主様から‟いいものをありがとうございました”と言われた時、おそらくそれは何気ない一言だったと思うのですが、私にとってはとても大きな言葉として胸に響きました。<br><div><br></div> </div>
-
- 庭仕事をしたくなるお庭
- 今回、アトリエブロンズリーフさんからご紹介いただいたお施主様は植物の大好きな方で、その思いが強いだけに今のお庭の現状に満足できず、最近では庭に出る事もなくなってしまって、何とかその現状を変えたいと今回のリガーデン工事に踏み切ったそうです。<div><br></div><div>一番の悩みは雑草だといいます。草花を買ってきて植えても雑草に負けてしまうのだとか。次に水はけです。もともと山の裾に当たる場所を切土して宅地にしたそうで、地形的にも水が溜まりやすく土も硬く粘土質で水はけが悪いのだとか。</div><div>これらのことからお施主様は現状から更に1mくらい盛土をして、その土留めに自然石を使ったロックガーデンを希望されていました。そうすることで水はけの改善を図り、石の面積の分だけ雑草の生える面積が減り、盛土により植える植物を目線に近い場所で見れる、そう考えたそうです。</div><div>聞くところによると今までも良くしようと何度か改修工事をしてきたそうです。けれどそれも今回で最後にして、このお庭をこの先もずっと好きでいられる空間にしたいと、今回の大改修への並々ならぬ意気込みに私の方も気の引き締まる思いでした。</div><div><br></div><div>そうしてロックガーデンへの改修工事が始まりました。石を組むにあたってまず私が強く意識したのは、それにより植物が引き立ち心安らぐ風景となること、庭仕事がし易くなり楽しめるようになることの二点です。そのためには石の見せ方も大事ですし、大小のバランスも大事です。それらを大事にしつつ、それとなく植栽スペースを区画割りして植栽計画が立てやすくなるように工夫しました。</div><div>それに加え、盛土により勾配の強くなる箇所では土留めの石の下に改修時に出たレンガやガラを砕いたものと不要になった砂利と竹炭とで垂直方向の透水層を設けました。そうすることで雨水による表土の流出防止を図り、排水が低い位置に集中しないようにしたのです。そして一番低い位置である縁にも同じように透水層を設けて排水を促し、テラスとの接合にはコンクリートを使わず砂利によりテラスからの雨水の流入にも備えました。</div><div><br></div><div>以上のように自然石による修景とともに機能面にも配慮して石を組み、組んでは土を入れる。という作業を繰り返します。そしてその土には腐葉土と竹炭を投入して微生物の活性化を図りました。</div><div>そうして植物を植える基盤は整い、ここから先はお施主様の出番となります。ご自身により厳選された植物たちを植えていくのです。心配になるほどのたくさんの苗でしたが全てが無事に場所を得ました。そしてその時をもって今回の工事は竣工となりましたが、それと同時にそれがこのお庭の始まりとなるのです。これからはメンテナンスを通してお施主様とともにこのお庭を見守っていきたいと思います。</div>
-
- ウッドデッキのある風景
- <div>高台に位置する見晴らしのいい邸宅にてウッドデッキの工事を行いました。<br></div><div>今回の工事はPLANTEDさんのお庭づくりの一環でしたが、私の提案を全面的に採用いただき、木材は国産材のヒノキを使いました。</div><div><br></div><div>屋外で使用する木材ではその耐久性から輸入材の人気が高いのですが私は常に国産材を推奨しております。</div><div>それは地産地消や国内の森林保護の観点からの意識が強いですがそれだけではありません。日本で育った樹木は材木としても日本の気候に適しており、耐久性においても決して輸入材に劣るものではありません。</div><div>そしてその木目もまた日本の風土に合っておりとても美しいです。</div><div><br></div><div>以上の事から常に国産材を推奨していますが、もう一つ常に推奨しているのが床下への竹炭の敷設です。</div><div>これにより湿気から木材を守る事ができ、防草にもなります。</div><div>この二点は常に提案させていただいておりますが、今回は更に防腐剤と塗料においても環境配慮型の製品を使用しました。</div><div><br></div><div>防腐剤では銀イオンの作用によるもので有害性のない製品を選び、塗料も国産の自然塗料を使用しました。愛犬もいらっしゃるので大変喜んでいただきました。</div><div>そして今回はお施主様のご希望でクリア塗料にしましたので一層木目の美しさの引き立つウッドデッキとなりました。<br></div><div><br></div><div>そんなウッドデッキの完成祝いにと、完成したばかりのデッキでお施主様といただいた珈琲の味は格別でした。</div><div>その時間を通して、このデッキがあることで生まれる日常の風景があり、そんな仕事の機会をいただけたことへの感謝の思いをしみじみと感じました。</div>
-
- 花壇のあるお庭
- アルミ製の土留め板で仕切られただけの花壇<div>その花壇の改修をご依頼いただきました。</div><div><br></div><div>今回使用したレンガは「オールドロンドンイエロー」というアンティークレンガです。</div><div>かなり趣のあるレンガです。もはや風格です。</div><div><br></div><div>その持ち味を活かすために目地に荒々しさの表現と色合いの調整を兼ねて、</div><div>竹炭を混ぜたモルタルを使用しました。</div><div>そしてレンガの並べ方は曲線がきれいに出せて、きめ細やかで美しい直線になるように工夫しました。</div><div><br></div><div>今回の施工ではメインの花壇ともう一箇所の玉石を並べて仕切られていた花壇もレンガに替え、</div><div>そちらでは特に曲線が多く高低差もあるので天端の合わせ方も遊ばせてみました。</div><div><br></div><div>自分の好きなようにやらせていただき、奥様はじめ、ご家族の方にも大変気に入っていただき、嬉しい限りでした。</div><div><br></div><div><br></div>