ウッドフェンスのある風景
マンションの一階にあるこちらのお宅はテラスが駐車場に面しており、アルミサッシのボーダーフェンスがありますが、間隔が広いためたまに駐車場にいる人と目が合う事を気にしておられました。
更に窓の外の風景として現状では無機質で殺風景に感じるということで、もっと窓の外を明るく、自分好みにしたいとの思いでウッドフェンスを希望されていました。
木目の美しい杉材で、無垢な感じで。などイメージはお施主様の方で具体的にもっていましたので、どう施工するかが課題となりました。というのもマンション側からは‟既存の構造物に一切加工は加えない”という条件を出されていたのです。
既存のフェンスにウッドフェンスの柱を抱き合せて固定する方法やタイル部分を隠す方法、または既存のフェンスにかかる負担や強風に対する強度や安全性など、元請であるPLANTEDさんと、時にお施主様も交えてディスカッションを重ね、その内容をお施主様にもご納得いただいたうえで作業にかかりました。
今回の工事ではそうした過程も含めて責任感と緊張感をも原動力にして完成と喜びに繋げられたように思えて印象的でした。
最後にお施主様から‟いいものをありがとうございました”と言われた時、おそらくそれは何気ない一言だったと思うのですが、私にとってはとても大きな言葉として胸に響きました。