STORY 大切な想い
努力を惜しまず
努力を続け
心と緑と生き物と共に
よりよい方を
目指していきたい
お客様の暮らしのなかでの
喜びとなり
心地よい変化となるように
それが続いてゆくように
願いを込めて
ひとりの職人として
おごる事なく
仕事と向き合い
得たものを
言葉で伝えて
ご依頼に真心で
応える事が
ABOUT 庭職 田中達也の剪定・庭づくりについて
窓の外の風景は限りなく多様ですがそのどれもが眺める人にとって大切なものです。
広々とした緑の大地も一鉢の植物も暮らしのなかでは同等の価値があります。
その事を胸に私は多様なニーズに応え、緑や植物が人の暮らしに健やかな風を吹き込んでくれる環境づくりの提供を目指しています。
- 和みの庭
- 今回リガーデン工事をご依頼いただいたこちらのお庭は敷地の北側に位置し、かつての住宅の増築で削られた庭の残された一画として建物の裏にあたる場所にあり、どちらかというとバックヤード的な役割の大きい場所でした。<div><br></div><div>今回このお庭をリガーデンするにあたってはそのバックヤードとしての役割も大切にしつつ、より使いやすく整備するとともに、風景づくりにより心が和み落ち着く空間となるよう努めたいと思い、まずはお施主様からお庭について色々とお話を聞かせていただきました。</div><div><br></div><div>そのお話の中でリガーデンするにあたってポイントとなる点が三つありました。まず、お母様がお花が好きだけど今のお庭では楽しめないと諦めているという事。次にお母様にとって毎朝お庭に出て池の様子や植物の様子を眺めるのが日課だという事。最後にお母様が不要になった培養土などを山にしてご自身で土いじりを楽しんでらっしゃるという事です。</div><div><br></div><div>この三つのポイントそれぞれに対応しつつ今回のリガーデンを進めることにしました。</div><div>一つ目のポイントであるお花を楽しめるようにするという点で私からはウッドフェンスをご提案させてもらいました。そこにハンギングバスケットでお花を楽しんでいただくというのが狙いです。</div><div>それと同時に現状として庭全体を暗い印象にしてしまっている万年塀を隠し木材で囲い直す事でお庭の印象も明るく安心感のあるものになります。</div><div>そして二つ目のポイントに対しては動線をつくるという事と休息の場を設ける事を考えました。</div><div>ここでの動線は飛び石が一番適していると思い、お母様にも安心して歩いていただけるように地面との段差や間隔に細心の注意を払うと同時に、野趣のある景となるように石の配置と大きさも工夫しました。そして誘導した先に切り株を利用して作った椅子を用意しました。</div><div>このお庭には根のついたままの切り株があり、取り除くよりも景として活用したいと感じ、その他にもあった三つの切り株を加工して椅子を作ったのです。中には朽ちかけたものもあり、それは着生ランの鉢にとして活用しました。</div><div><div>そして三つ目のポイントの土いじりを楽しんでいる場所に対しては、その用途のまま見た目にも悪くない場所づくりをしようと竹垣の技術を応用して土をストックできる堆積場を作ったのです。竹垣のような見た目が風景にもなり、実用性と景を両立させました。さらにこの竹は取り換えが簡単にできる仕組みになっているのでその後の維持管理も問題ありません。</div><div><br></div><div>私は庭づくりはその場をよく見てより良く整える事だと常々思っています。そうする事でその場にふさわしい風景がおのずと出来上がりますし、そうして出来上がっていく幾層のも風景こそが人の心を和ませる空間として深みを増すのだと思います。</div><div>今回のリガーデン工事ではお施主様のご希望のもとそういった考えを実行でき、お施主様にもご満足いただけた事が私にとってもこの上ない喜びとなりました。</div><div>お庭は住環境の中でも自然環境と密接に繋がった個性あふれる空間です。今後ともそれぞれの個性を活かし、環境を整え、人の喜びに繋げる事に尽力していきたいと思います。</div><div><br></div> </div>
- テラスのあるお庭
- こちらのお庭はアトリエブロンズリーフさんがリガーデンを手掛けるお庭で、その一環として石張りのテラスを施工させていただきました。<div><br></div><div>私自身、輸入石材での乱張りは初めての事でした。</div><div>また、今回は着工当日に石材と初対面という状況だったので、どこか落ち着かない気持ちでの初日でした。</div><div>用意された石材を見ると大きめの石が多く、尚且つ尖った形のものが多くあるのが分かりました。</div><div>加工が大変そうだと思いながらも、今回のこ石材の特徴をうまく活かせないかを考えながら土木作業を進めいざ石張りの段階の頃にはこの円形のテラスと尖った大きめの石材の特徴を活かしたモチーフでデザインしてみようと決めていました。</div><div><br></div><div>あまり嫌味にならないように…お施主様の反応は…?アトリエブロンズリーフさんの反応は…?</div><div>などと探りつつ(笑)</div><div><br></div><div>けれどその心配はなくお二方とも私の仕事を喜んでくださいました。</div><div>お施主様は太陽のようだと気に入ってくださり、アトリエブロンズリーフさんからはお花のようだと仕事ぶりを褒めていただきました。</div><div><br></div><div>今回の施工を通し改めて感じたのは、状況をよく把握し、材料をよく観察しながら最善を尽くす事の大切さでした。</div><div>この機会をくださったお施主様とアトリエブロンズリーフさんに感謝すると同時にいい形で終われた事にほっと胸を撫で下ろすのでした。</div>
- 小端積み花壇
- コッツウォルズストーンを用いたこちらの花壇は、植物好きで地域の緑化運動もされておられるお施主様のお庭の一画に造らせていただいたものです。<div>こちらのお庭は、お施主様ご自身のガーデニングや植物の手入れにより常に綺麗に保たれ、春にもなれば港北区の行うオープンガーデンイベントに訪れた人々で賑わいます。<div><br></div><div>そのイベントに向けた新たな見どころとして今回の花壇を計画されたそうで、ご期待に応えるべく気を引き締めて施工させていただきました。</div></div><div>コッツウォルズストーンといえば英国式石積みのドライストーンウォーリングに使われる蜂蜜色の石灰石です。貴重なその石を使い、小端積みで花壇を造る機会に全神経を集中させます。</div><div>今回の工事でもドライストーンウォーリングと同じようにコンクリートは使わず、石同士の組み合わせと石の自重とで強度を出し、積み上げていきました。</div><div><br></div><div>お施主様の見守るなか、私は植物の植わる背面にも小端積みの壁面を造る事を提案しました。そうすることにより、石と植物がより調和し見た目が引き締まると考えたからです。</div><div>これにはお施主様にも喜んで賛成していただき、完成した花壇をご覧になって大変満足されるご様子に私もほっと胸を撫で下ろしたのでした。</div><div>この後、この花壇がどんな風にお庭を飾るのかを楽しみにしながら、イベントの時には足を運ぶことを約束してお庭を後にしました。</div>
- ハンモックでくつろぐお庭
- 下積み時代からお世話になっている方からお庭の改修工事のご相談があり、光栄にも私に一任していただきました。<div>もともとウッドデッキがあったこちらのお宅では、白アリ被害で撤去して以来そのままになっていました。それを新たにつくり直し、今度はパーゴラもあってハンモックで読書などしてくつろげる空間にしたいのだとか。</div><div><br></div><div>そのご相談を受け、ウッドデッキでくつろぐ時に目に映る風景は大切だと考え、ブロック塀を石積みで隠し、ウッドデッキを石積みで囲うようなデザインを提案しました。</div><div>ウッドデッキ以外の所についてはメンテナンスができないからという理由で植栽はしないというのがお施主様のご意向でしたが、雑草対策も兼ね、せめて地被植物だけでもと、お子様が小さい頃に遊んでいたという砂場の縁に使われていたレンガを敷き、その間に‟ヒメイワダレソウ”を植えました。</div><div><br></div><div>また、今回の石積みでは野趣があり、素朴でどこか懐かしい、それでいて異国情緒も感じるような風景を表現できたらと思いながら積みました。そしてその上にくるウッドフェンスの塗装でも、白いペンキを塗った後にウッドデッキの下に除湿のために敷き詰めた竹炭を擦り付け、アンティーク風にする工夫を施してあります。</div><div><br></div><div>そういった私の仕事をお施主様も大変喜んでくださいました。私にとっても初めての施工や試みも多く、プレッシャーと緊張感も大きいなか、こうして無事に工事を終える事ができたのはお施主様の全面的な理解と信頼があったからこそです。ほんとに感謝しています。</div><div><br></div>
- ウッドフェンスのある風景
- マンションの一階にあるこちらのお宅はテラスが駐車場に面しており、アルミサッシのボーダーフェンスがありますが、間隔が広いためたまに駐車場にいる人と目が合う事を気にしておられました。<div>更に窓の外の風景として現状では無機質で殺風景に感じるということで、もっと窓の外を明るく、自分好みにしたいとの思いでウッドフェンスを希望されていました。</div><div><br></div><div>木目の美しい杉材で、無垢な感じで。などイメージはお施主様の方で具体的にもっていましたので、どう施工するかが課題となりました。というのもマンション側からは‟既存の構造物に一切加工は加えない”という条件を出されていたのです。</div><div>既存のフェンスにウッドフェンスの柱を抱き合せて固定する方法やタイル部分を隠す方法、または既存のフェンスにかかる負担や強風に対する強度や安全性など、元請であるPLANTEDさんと、時にお施主様も交えてディスカッションを重ね、その内容をお施主様にもご納得いただいたうえで作業にかかりました。</div><div><br></div><div>今回の工事ではそうした過程も含めて責任感と緊張感をも原動力にして完成と喜びに繋げられたように思えて印象的でした。</div><div>最後にお施主様から‟いいものをありがとうございました”と言われた時、おそらくそれは何気ない一言だったと思うのですが、私にとってはとても大きな言葉として胸に響きました。<br><div><br></div> </div>
- 庭仕事をしたくなるお庭
- 今回、アトリエブロンズリーフさんからご紹介いただいたお施主様は植物の大好きな方で、その思いが強いだけに今のお庭の現状に満足できず、最近では庭に出る事もなくなってしまって、何とかその現状を変えたいと今回のリガーデン工事に踏み切ったそうです。<div><br></div><div>一番の悩みは雑草だといいます。草花を買ってきて植えても雑草に負けてしまうのだとか。次に水はけです。もともと山の裾に当たる場所を切土して宅地にしたそうで、地形的にも水が溜まりやすく土も硬く粘土質で水はけが悪いのだとか。</div><div>これらのことからお施主様は現状から更に1mくらい盛土をして、その土留めに自然石を使ったロックガーデンを希望されていました。そうすることで水はけの改善を図り、石の面積の分だけ雑草の生える面積が減り、盛土により植える植物を目線に近い場所で見れる、そう考えたそうです。</div><div>聞くところによると今までも良くしようと何度か改修工事をしてきたそうです。けれどそれも今回で最後にして、このお庭をこの先もずっと好きでいられる空間にしたいと、今回の大改修への並々ならぬ意気込みに私の方も気の引き締まる思いでした。</div><div><br></div><div>そうしてロックガーデンへの改修工事が始まりました。石を組むにあたってまず私が強く意識したのは、それにより植物が引き立ち心安らぐ風景となること、庭仕事がし易くなり楽しめるようになることの二点です。そのためには石の見せ方も大事ですし、大小のバランスも大事です。それらを大事にしつつ、それとなく植栽スペースを区画割りして植栽計画が立てやすくなるように工夫しました。</div><div>それに加え、盛土により勾配の強くなる箇所では土留めの石の下に改修時に出たレンガやガラを砕いたものと不要になった砂利と竹炭とで垂直方向の透水層を設けました。そうすることで雨水による表土の流出防止を図り、排水が低い位置に集中しないようにしたのです。そして一番低い位置である縁にも同じように透水層を設けて排水を促し、テラスとの接合にはコンクリートを使わず砂利によりテラスからの雨水の流入にも備えました。</div><div><br></div><div>以上のように自然石による修景とともに機能面にも配慮して石を組み、組んでは土を入れる。という作業を繰り返します。そしてその土には腐葉土と竹炭を投入して微生物の活性化を図りました。</div><div>そうして植物を植える基盤は整い、ここから先はお施主様の出番となります。ご自身により厳選された植物たちを植えていくのです。心配になるほどのたくさんの苗でしたが全てが無事に場所を得ました。そしてその時をもって今回の工事は竣工となりましたが、それと同時にそれがこのお庭の始まりとなるのです。これからはメンテナンスを通してお施主様とともにこのお庭を見守っていきたいと思います。</div>
Garden お客様の理想をかたちにするお庭づくり
ジャンルにとらわれない自由な発想と経験と知識を活かし、「お客様と緑と環境を豊かにする」お庭づくりを目指しています。
また、ナチュラルガーデンから日本庭園までお客様の具体的なイメージにもしっかりと対応していますので何なりとご相談ください。
ナチュラルガーデン
宿根草や野草から感じとる四季の移ろいが楽しめるお庭です。
庭仕事を愉しみながら植物と接していただけます。
日本庭園
職人から職人に受け継がれてきた技術とさまざまな時代背景と共に発展してきた庭園文化をベースに現代に合った庭づくりで落ち着きと和みが生まれます。
里山ガーデン
小説「武蔵野」や映画「となりのトトロ」に代表される里山の風景と里山での知恵と文化を再認識する庭づくりです。やすらぎの時間のなかで自然と暮らしの調和を感じていただけます。
ロックガーデン
石と植物を中心に構成される空間は自然風景を彷彿させ、いつかの旅の記憶や行ったこともない異国に想いを馳せていただけます。
代表的な庭木と剪定時期
針葉樹
クロマツ、アカマツ、ヒバ、トウヒ、ヒマラヤスギなど
剪定時期の目安:
12~3月 / 5~9月
常緑樹
シラカシ、ツバキ、シマトネリコ、キンモクセイ、モッコクなど
剪定時期の目安:
3~6月 / 8~11月
落葉樹
ハナミズキ、アオダモ、モミジ、コナラ、カツラなど
剪定時期の目安:
12~3月 / 8月~11月
COLUMN
もっと植物のことを
知りたい方のための植物図鑑