○ツバキ科ツバキ属 / 常緑高木 / 日当たりのよい所を好むが日陰でもよく育つ

ツバキは日本原産の常緑樹で名前の由来ともなった艶やかで(艶葉木)厚みのある(厚葉木)常緑の葉の枝先につける淑やかな花が魅力の花木です。

古くから庭木として重宝され、そのため園芸品種も多く国内だけで2000種以上といわれ、その人気は国内にとどまらず欧米でも‟カメリア”という名で親しまれ品種改良が行われてきました。

そんな花に惹きつけられるのは人間だけだはないようで、花の時期にはメジロ、ヒヨドリ、ムクドリなどの鳥たちが花の蜜を求めてひっきりなしに飛んできます。ヒヨドリなんかはよっぽど好きなのか花びらごと食べてしまいます。やがて花の時期も終わる頃、花弁は散ることなく花の形のまま地面に落ちてしまいますが、あたり一面絨毯を敷いたようなその風景は‟落ち椿”と呼ばれ四季の移ろいを感じさせてくれます。けれどその花の落ち方が不吉だという事で武家の庭には植えられなっかったと聞きます。

花とともに魅力なのがその艶やかな葉っぱですが木の葉を好むチャドクガの幼虫には要注意です。その全身にある毒針毛に触れるととにかく痒くかぶれてしまい、その患部は掻くごとに広がりなかなか治まってくれないのです。しかもこの毒針毛は成長の過程で脱ぎ捨てた抜け殻にも毒を保ったまま残っています。さらに幼虫の間だけではなく成虫になっても毒針毛をもっているので注意が必要です。

けれどこのチャドクガの発生、市街地で見られる現象で自然環境下ではないそうです。

○ツバキの手入れ

　剪定　　　　　　　　5～7月　及び　9～11月

　移植、植栽　　　　　5，6月　及び　2、3月