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- テラスのあるお庭
- こちらのお庭はアトリエブロンズリーフさんがリガーデンを手掛けるお庭で、その一環として石張りのテラスを施工させていただきました。<div><br></div><div>私自身、輸入石材での乱張りは初めての事でした。</div><div>また、今回は着工当日に石材と初対面という状況だったので、どこか落ち着かない気持ちでの初日でした。</div><div>用意された石材を見ると大きめの石が多く、尚且つ尖った形のものが多くあるのが分かりました。</div><div>加工が大変そうだと思いながらも、今回のこ石材の特徴をうまく活かせないかを考えながら土木作業を進めいざ石張りの段階の頃にはこの円形のテラスと尖った大きめの石材の特徴を活かしたモチーフでデザインしてみようと決めていました。</div><div><br></div><div>あまり嫌味にならないように…お施主様の反応は…?アトリエブロンズリーフさんの反応は…?</div><div>などと探りつつ(笑)</div><div><br></div><div>けれどその心配はなくお二方とも私の仕事を喜んでくださいました。</div><div>お施主様は太陽のようだと気に入ってくださり、アトリエブロンズリーフさんからはお花のようだと仕事ぶりを褒めていただきました。</div><div><br></div><div>今回の施工を通し改めて感じたのは、状況をよく把握し、材料をよく観察しながら最善を尽くす事の大切さでした。</div><div>この機会をくださったお施主様とアトリエブロンズリーフさんに感謝すると同時にいい形で終われた事にほっと胸を撫で下ろすのでした。</div>
- 小端積み花壇
- コッツウォルズストーンを用いたこちらの花壇は、植物好きで地域の緑化運動もされておられるお施主様のお庭の一画に造らせていただいたものです。<div>こちらのお庭は、お施主様ご自身のガーデニングや植物の手入れにより常に綺麗に保たれ、春にもなれば港北区の行うオープンガーデンイベントに訪れた人々で賑わいます。<div><br></div><div>そのイベントに向けた新たな見どころとして今回の花壇を計画されたそうで、ご期待に応えるべく気を引き締めて施工させていただきました。</div></div><div>コッツウォルズストーンといえば英国式石積みのドライストーンウォーリングに使われる蜂蜜色の石灰石です。貴重なその石を使い、小端積みで花壇を造る機会に全神経を集中させます。</div><div>今回の工事でもドライストーンウォーリングと同じようにコンクリートは使わず、石同士の組み合わせと石の自重とで強度を出し、積み上げていきました。</div><div><br></div><div>お施主様の見守るなか、私は植物の植わる背面にも小端積みの壁面を造る事を提案しました。そうすることにより、石と植物がより調和し見た目が引き締まると考えたからです。</div><div>これにはお施主様にも喜んで賛成していただき、完成した花壇をご覧になって大変満足されるご様子に私もほっと胸を撫で下ろしたのでした。</div><div>この後、この花壇がどんな風にお庭を飾るのかを楽しみにしながら、イベントの時には足を運ぶことを約束してお庭を後にしました。</div>
- ハンモックでくつろぐお庭
- 下積み時代からお世話になっている方からお庭の改修工事のご相談があり、光栄にも私に一任していただきました。<div>もともとウッドデッキがあったこちらのお宅では、白アリ被害で撤去して以来そのままになっていました。それを新たにつくり直し、今度はパーゴラもあってハンモックで読書などしてくつろげる空間にしたいのだとか。</div><div><br></div><div>そのご相談を受け、ウッドデッキでくつろぐ時に目に映る風景は大切だと考え、ブロック塀を石積みで隠し、ウッドデッキを石積みで囲うようなデザインを提案しました。</div><div>ウッドデッキ以外の所についてはメンテナンスができないからという理由で植栽はしないというのがお施主様のご意向でしたが、雑草対策も兼ね、せめて地被植物だけでもと、お子様が小さい頃に遊んでいたという砂場の縁に使われていたレンガを敷き、その間に‟ヒメイワダレソウ”を植えました。</div><div><br></div><div>また、今回の石積みでは野趣があり、素朴でどこか懐かしい、それでいて異国情緒も感じるような風景を表現できたらと思いながら積みました。そしてその上にくるウッドフェンスの塗装でも、白いペンキを塗った後にウッドデッキの下に除湿のために敷き詰めた竹炭を擦り付け、アンティーク風にする工夫を施してあります。</div><div><br></div><div>そういった私の仕事をお施主様も大変喜んでくださいました。私にとっても初めての施工や試みも多く、プレッシャーと緊張感も大きいなか、こうして無事に工事を終える事ができたのはお施主様の全面的な理解と信頼があったからこそです。ほんとに感謝しています。</div><div><br></div>
- 庭仕事をしたくなるお庭
- 今回、アトリエブロンズリーフさんからご紹介いただいたお施主様は植物の大好きな方で、その思いが強いだけに今のお庭の現状に満足できず、最近では庭に出る事もなくなってしまって、何とかその現状を変えたいと今回のリガーデン工事に踏み切ったそうです。<div><br></div><div>一番の悩みは雑草だといいます。草花を買ってきて植えても雑草に負けてしまうのだとか。次に水はけです。もともと山の裾に当たる場所を切土して宅地にしたそうで、地形的にも水が溜まりやすく土も硬く粘土質で水はけが悪いのだとか。</div><div>これらのことからお施主様は現状から更に1mくらい盛土をして、その土留めに自然石を使ったロックガーデンを希望されていました。そうすることで水はけの改善を図り、石の面積の分だけ雑草の生える面積が減り、盛土により植える植物を目線に近い場所で見れる、そう考えたそうです。</div><div>聞くところによると今までも良くしようと何度か改修工事をしてきたそうです。けれどそれも今回で最後にして、このお庭をこの先もずっと好きでいられる空間にしたいと、今回の大改修への並々ならぬ意気込みに私の方も気の引き締まる思いでした。</div><div><br></div><div>そうしてロックガーデンへの改修工事が始まりました。石を組むにあたってまず私が強く意識したのは、それにより植物が引き立ち心安らぐ風景となること、庭仕事がし易くなり楽しめるようになることの二点です。そのためには石の見せ方も大事ですし、大小のバランスも大事です。それらを大事にしつつ、それとなく植栽スペースを区画割りして植栽計画が立てやすくなるように工夫しました。</div><div>それに加え、盛土により勾配の強くなる箇所では土留めの石の下に改修時に出たレンガやガラを砕いたものと不要になった砂利と竹炭とで垂直方向の透水層を設けました。そうすることで雨水による表土の流出防止を図り、排水が低い位置に集中しないようにしたのです。そして一番低い位置である縁にも同じように透水層を設けて排水を促し、テラスとの接合にはコンクリートを使わず砂利によりテラスからの雨水の流入にも備えました。</div><div><br></div><div>以上のように自然石による修景とともに機能面にも配慮して石を組み、組んでは土を入れる。という作業を繰り返します。そしてその土には腐葉土と竹炭を投入して微生物の活性化を図りました。</div><div>そうして植物を植える基盤は整い、ここから先はお施主様の出番となります。ご自身により厳選された植物たちを植えていくのです。心配になるほどのたくさんの苗でしたが全てが無事に場所を得ました。そしてその時をもって今回の工事は竣工となりましたが、それと同時にそれがこのお庭の始まりとなるのです。これからはメンテナンスを通してお施主様とともにこのお庭を見守っていきたいと思います。</div>