ウメ(梅)
ウメ(梅)
〇バラ科サクラ属/落葉小高木~高木/雌雄同株/日当たりのよい所を好む
梅といえば桜とともに日本人とかかわりの深い花木といえるのではないでしょうか。現代では花見といえば桜ですが、万葉の時代の人々は春になれば梅の花を髪にさし春を喜び宴を楽しんでいたようです。
昔は花といえば梅だったんですね。そしてこの梅の花は花そのものというよりは、その香りに思いを寄せていたようです。楽しむ花も楽しみ方も時代とともに変化したのですね。
そんな古くからかかわりの深い梅の木ですが、原産は中国で日本には自生はなかったとされています。(九州地方で自生があったとの説も)それが伝来したのは‟烏梅(うばい)”という青梅を燻製、乾燥させた漢方薬としてだったようです。
そして今も私たちの食生活に欠かせない梅干しも元来は薬として用いられていたようで平安時代の医学書に登場します。戦国時代には野戦糧食として重宝され、江戸時代になって日常的に食され始めたといいます。
この梅干しを作りたい、または梅酒を作りたい、など実をならす目的で植える場合は実のなりやすい品種の実ウメを植えます。ウメにはさまざまな品種がありますが、大きく分けて実ウメと花ウメとがあるのです。そしてたとえ実ウメを植えたとしてもウメは自家受粉しにくい性質があるので品種の違うものを二本以上植えるとよいでしょう。実も花も両方楽しみたいという場合は結実を促すうえでも実ウメと花ウメの二本を植えるのもいいですし、二本は植えれないという場合で両方楽しみたければ実ウメを植えるのがよいでしょう。
どちらを楽しむにしても、やはり梅の木を大切にされてる方は多く、建て替えなどでも‟この梅の木だけは”などと移植を依頼される事もほかの木に比べて多いように感じます。そしてほとんどの場合、失敗する事はないほど梅は移植に強い木です。
〇ウメの手入れ
剪定 5 , 6月 及び 9 ~ 12月
植栽、移植 11 ~ 3月