イチョウ
イチョウ
〇イチョウ科イチョウ属/落葉高木/雌雄別株/日当たりの良い所を好む
イチョウの葉は広葉樹のような形をしていますがその性質上、針葉樹に分類されます。イチョウは中生代のジュラ紀にもっとも栄えた種で生きた化石といわれています。また最近では抽出物が脳への血行をよくする事が分かってきてアルツハイマー病への効果が期待されています。
イチョウといえば神宮のイチョウ並木に代表されるように公園や学校の並木そして街路樹として馴染み深く、黄色く染まった秋の紅葉はモミジとはまた違った風情を醸し出します。都市部で植栽されるのにはそれだけではない理由があります。それは防火樹としての役割です。イチョウの木は火に強い事から建物や街路の近くに植えられたのです。神社やお寺でイチョウの古木が多いのも同じ理由があります。
けれど古木になると幹に洞が入りやすく、台風被害を受けやすくもなってしまう事があり、鶴岡八幡宮のイチョウの倒木被害とその再生が話題になったのは記憶に新しいところです。
秋になるとイチョウの雌株には銀杏が実ります。銀杏にはミネラルが豊富で体にもいいそうですが、毒素もあるため食べ過ぎには注意が必要です。そしてこの銀杏が葉の上につくお葉つきイチョウという珍しい変種が全国各地に約20本あり、天然記念物や観光スポットになっています。
材木としてのイチョウはどうかというと、高級材木として高級和食店や寿司屋のカウンターに使われる事が多いそうです。また、油分が多く水はけがよく刃当たりがよくて包丁を傷めない事からまな板として重宝されているそうです。
〇イチョウの手入れ
剪定 5月、6月 及び 12~2月
植栽、移植 12~2月